カロリー計算の方法を知る
ここでは、糖尿病に必要とされる食品交換表についてお届けしたいと思います。
食品交換表というものがどういったものなのか、自分に必要なカロリーの計算方法、カロリーにおける必要な栄養素について触れていきます。
糖尿病食に有用とされている食品交換表とは?
食品交換表は糖尿病の食事療法に欠かせない大切な資料です。正確には「糖尿病食事療法のための食品交換表」(日本糖尿病学会編・日本糖尿病協会 文光堂刊)といいます。
本屋などで気軽に入手でき、食事療法で指示される摂取エネルギーに合わせて栄養成分バランスのとれた献立の紹介もあり、計画的な食事づくりの基本がわかるようになります。
五大栄養素のタンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルを適正に摂取できるよう考えられており、肥満にも有効だと言われています。
食品交換表は、6つに分類されており、表1・2は炭水化物系、3・4はタンパク質系、5は脂肪系、6はビタミン・ミネラル系となります。
食品の種類としては、表1が穀物・イモ・炭水化物を多量に含む野菜や種実・大豆以外の豆、表2は果物、表3は魚介類、肉類、卵、チーズ、大豆と関連食品、表4は牛乳とチーズ以外の乳製品、表5は油脂・多脂性食品、アボガド、表6は野菜・海藻・きのこ・こんにゃく、あとは調味料となります。
摂取エネルギーの計算がしやすいように、1単位が80kcalとして表示されています。また、よく用いる食品は1単位あたりの目安量も掲載されています。
非常にわかりやすいのですが、ひとつひとつを計算しつつ、はかりを使って管理するのは、慣れるまでは大変に感じるかもしれません。
必要カロリーを計算する
食事療法を行う時に最初に確認しておきたいのが、自分の適正な摂取エネルギー量です。
ただし、1日の必要カロリーは、個人の身長や体重、普段の生活環境などによって変化します。そういった部分を考慮して計算し、自分に合った必要カロリーを把握しましょう。
適正な摂取エネルギー量は、BMI(ボディ・マス・インデックス)で標準体重を計算し、それに基づいて算出します。 BMIは22が標準の数値であり、手順として、まず自分の身長に合った標準体重を計算します。
標準体重=22×身長(m)×身長(m)
そして、この標準体重1kgあたりに必要なカロリーを、1日の活動量に応じた量で計算します。
- 軽い活動の人(一般事務やエンジニア、幼児のいない主婦):25~30kcal
- 普通の活動の人(製造業、サービス業、幼児のいる主婦):30~35kcal
- 重めの活動の人(農業、漁業、建築現場員):35~40kcal
- 重労働の人:(スポーツ選手):40kcal~
※情報参照元:一般社団法人 東広島地区医師会(http://www.east-hiroshima-med.or.jp/seikatu2.htm)
自分の活動量にあった必要カロリーを標準体重に掛け合わせます。
例えば、子供のいる主婦、160cm、50kgの人の場合、22×1.6(m)×1.6(m)=56.32(kg)×30(kcal)=1,690kcalとなり、 1日の必要カロリー1,690kcalとわかります。
そのカロリーを基に、自分は表ごとに何単位を摂取すべきかを確認します。そして、使用食品がそれぞれ1単位何gに指定されているかを都度確認し、計算しながらメニューを組み立てていく必要があります。
一度必要カロリーを出してしまえば、表で確認する作業はそれほど大変ではありませんが、一品ずつ計算して献立を決め、1日3食手作りするというのは、非常にストレスをともなう作業です。
特に家族がいる場合、自分の分を作れば終わりではありませんので、余計に負担となり、時には家族に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
糖尿病治療のために精神的に負担を感じたり、家族のケンカが増えてしまわないよう、楽ができるところは工夫して行って行きましょう。
特に通販はメニューも豊富で美味しく、手間もかかりません。見た目にもキレイですし、汚れものも出ませんので、非常に楽です。
糖尿病の食事療法は長期戦となりますので、できるだけ負担の少ない方法を選ぶことをオススメします。